1か月ほど前にTILがこれから流行るかもしれない、という記事を読んで、僕も感化されてやり始めました。
それから30日経ったので、その間に思ったことや考えたこと、わかったことをまとめてみようと思います。
TILとは?
Today I Learnedの略。
「今日学んだこと」をMarkdownなどの文書にしてGitHubにPushしていくもののようです。
どんな風に取り組んだか
技術書籍を読んで学んだこと、仕事の中から初めて理解したこと、こんなこともできるんだと知ったことなどを、直面したすぐ後にMarkdownで書くようにした。
プライベートでも仕事の合間でも、電車の中でスマホでGitHubに直接書き込むようにでも、とにかく今日学んだ初めてのことをアウトプットしていったつもりです。
30日続けてみてわかった5つのこと
1. TILで学びの加速度が上がった
最初は楽しかった。
TILを始めるタイミングで、興味のあったPythonのオライリー本を買ってみて、読み始めていました。
オライリー本だけでなく、WEBサービスで出題されている問題を解いたり、そこから考えたり調べたりしてPythonを学習していました。
それを毎日、TILとして文書にまとめて、GitHubにPushして、少しずつTILの数が増え、Contributionsのカレンダーに色がついていく様子を見て楽しかった。
おかげで分厚いオライリー本は2週間で読み終えることができました。
その後も別のPythonの本を複数冊読み始めました。
自分にとって新しい言語を学ぶことはとても楽しくて、TILはその学びを加速させると思いました。
2. TILを毎日続ける必要は無かった
普段の仕事ではdirectで動くdaabというチャット用のボットを書いているので、主にJavaScriptやNode.jsで学んだことなどをTILに追加していきました。
20日目あたりになったころ、仕事の一人プロジェクトも佳境に差し掛かってきた期間はPythonの勉強を中断し、ひたすら仕事を進めていくことに全力で取り組んでいました。
この期間は本当に苦しかったです。TILを続けなきゃという気持ちから、どうしても新しい学びが無い日もあり、無理やりに新しいことを探すようなことがあったからです。
TILを毎日続けてGitHubのContributionsカレンダーを緑で埋め尽くしたい。という気持ちが優先的に前に出てきていました。
それでも仕事の中からは新しい学びがなく、TILにするために何か学ぼうとしていたような気がします。
今日学んだことは、毎日続けるべきだと勘違いしていて、TILを毎日続けなきゃいけないということは無い、ということを学びました。
なんというか、当然のようなことですが夢中になっていてそこにこだわってしまいました。
3. 初めて学んだことをその後も覚えていられた
なるべく学んだことは、その日のうちにまとめてアウトプットしていたので、理解したことをまとめるという行動が記憶の持続につながったのでは無いかと思いました。
単純に学んだことをそのまま書くというよりも、自分の理解したことを自分の言葉で書くという行動が良かったのかなと思います。
4. 一歩先を考える癖ができた
以前まではこのくらいできればいいや、とスピード重視でコードを書いたりネットでベストプラクティスになりそうな書き方を調べる程度でした。
それが、少し時間を削って寄り道してもっと良い方法は無いか、と考え実践するようになりました。
その末に新しい発見があることもあれば、特に無く見つからないこともありました。
新しい何かを発見すると、それが正しいと思いたい気持ちや欲のようなものが出てきがちになり、時間を削って考えついたならコレを使いたい、と思うようなこともありました。
ですが、少し間を置くと「やっぱり無いよなあ」と気持ちが冷めることも少なくありませんでした。
発見したその瞬間はとても楽しいんですけどね。
そういったことに気づき、「新しい学び」から一歩その先を考えるような癖につながりました。
これはどちらかというと適切だったことのその先、よりも間違った方向に進まない為の予防、の意味合いが強いです。
5. 勉強は楽しい
2015年は勉強の年でした。
人生でこれ以上はなかったかもと思えるくらい、エンジニアとしての勉強に励みました。
楽しいと思えることを仕事でできていて、個人的に勉強して理解できるということもとても楽しい。
自分の理解を言葉にして書く。その文書を正確に書く為に、検証して確かめる、といった行動も含めて一つの学びに一区切りつける。
点と点がつながった瞬間のような、パッと理解できた瞬間は頭脳に良い影響があるらしい。
実際にこの瞬間は楽しいし、エンジニアにとって必要なモノのような気がする。
以前はそこまでで満足していたけれど、TILとしてアウトプットすることで自分の理解がこれだ、と更に確認を重ねるようになりました。
その時に理解のズレがあった事や、そういえば以前にもこれを学んだ機会はあったはず、と忘れていただけだった事を思い出す事もありました。
あとがき
TILはプライベートでも仕事の合間でも、と書きましたが、本当にいつでもどこでもで、TILにするまでもないことや、次の機会にこれを調べておこうとメモにしておいたり、ここに新しい学びの可能性があるかも?と思うことを突き詰めていくきっかけになりました。
できることなら自分で閃きたいし、その方が人から教わったりするよりも楽しい。ネットや人に尋ねることは答え合わせである方が自分にとって有意義な学びを生むことになるのではないかな、とも思います。
今後は毎日続けることへのこだわりはやめて、ない日はなくていいやというスタンスで継続していきます。
その後のContributionsカレンダー
糸が切れたように、30日目を境に3日間空いちゃいました。